ゴゴログ

ゴゴトモヒロがモノゴトの本質を考えるブログ

カテゴリ: よもやま話

ごぶさたの前回記事から奇跡の連投ですが、全然ニュース関連でも何でもない、よもやまネタです。

最近ハマってるNews Picksを見てたら、こんな記事が紹介されてました。

先延ばしの誘惑から抜け出すためにはタスクを区切って取りかかろう

この記事では、やらなければいけないタスクをつい先延ばしにしてしまう誘惑に対抗するティップスとして、時間を区切って取り掛かる/ひと固まりのタスクに分解して取り掛かる/これらを組み合わせてやる、とい方法が紹介されてます。


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それほど時事的でもないですが、選挙の話です。
近頃、選挙がある度に、「明るい選挙推進協会」(どれほどの存在意義があるんだろ、ここ?)の回し者でもなかろうに、SNS上に「みなさん、選挙に行きましょう!」的なメッセージがあふれるのにうんざりした経験ないでしょうか。

正直どうでもいい話なんですが、最近あまりにもネタがないところ、おときた駿さんの
どうして、選挙にいかなきゃいけないの?-よいこのみんしゅしゅぎ- 
というブログエントリーを見て、じゃ、埋め草程度にこのハナシでもするか、ってくらいの今回の話です。

上記のブログでは、現在西宮市長選に立候補されている今村氏がつくられたとの紙芝居を紹介しており、紙芝居の内容は、こどもにも分かりやすく選挙投票の意義を説明しているものなのですが、これを見たコメントとして、「分かりやすい」とか、「選挙の大切さがあらためて分かった」的な反応があったりするのを見ると、「は?」と感じてしまいます。

ま、こども向けには十分意義ある内容で、おときた氏にも今村氏にも別に噛みつきたいわけではないですが、大人がこれ見て「そうだ、選挙、行こう」的なメッセージを発しているのを見ると、そんなこといまさら感じ入る程度なら、オマエは選挙いかんでエエ、と少し毒を吐きたくなるわけです。


確かに選挙権というのは、絶対的な王権に対して議会が対抗するようになり、その議会議員を民主的に選べるようになったという歴史的経緯のなかでは、非常に大切に守るべきものです。(まっとうな大人であれば、子供向け紙芝居ではなく、過去の人々の多くの血の代償のもと権利を獲得した歴史に感じ入って欲しいところ。)

なので、選挙権そのものが制限されるような事態に対しては、頑として行動するべきだとは思いますが、個別の選挙において、大して興味関心もないのに、「選挙は大切」程度のホワっとしたキモチでロクに知りもしない候補に投票したところで、 何の意味があろうかというもの。それって単なる自己満足じゃないですかね。それを、大上段に「選挙に行きましょう!」なんて言われると、ウザいことこの上なし。

問題は、選挙の争点や候補者の主張に関心を持つことであって、ちゃんと考えたけど結果的に選ぶポイントもないから棄権して遊びにでかけるってのは、決して悪いことでもなく合理的な行動なんじゃないでしょうか。逆に言えば、有権者の関心を高めるような、選挙における争点や候補者自身のアピールを明確にできていないことや、そこにきっちり切り込めていない報道に問題があるのであって、そうした争点が明らかでないにも関わらず、「選挙に行かないのは意識低い」的なスタンスでモノ申されると非常に感じが悪いっす。

ま、棄権するにせよ白紙投票するにせよ、その場合には政治に文句を言う権利を投げた、という心構えで文句言わずいてくれればいいワケです。で、後悔することがあれば、次は選挙にいけばいい。どっちかっつーと、一時的なノリで山本太郎を当選させて鈴木寛を落とすなんてノイジーな投票は控えて頂く方が、世の中のためになるのではないかと思うところであります。以上。

投票率100%の国がいい国かどうかと考えれば、一概に投票率が低いからダメ、というわけでもないのは自明ですね。では。
 

すみません、タイトル、ライフネット岩瀬氏のブログをパクってます。笑
(注:旧題は「入社7日目の明日から気をつけた方がいいこと」でしたが、もはや1年経ってイミフだと思いますので改題しました。2015.4.1)

入社2日目の明日から試して欲しいこと


新たに社会人になった若者に向けて書かれたこの記事、プチ炎上してすったもんだしたせいで、結局何が本当に重要なことなのかよくわからなくなった若い人たちも多いと思うので、これから社会に出て活躍していくために大切な、本質的なポイントを2つ、ゴゴログ流に解説しましょう。
(ちなみに、転職したばかりの人、これから転職しようとする人にも共通するハナシです)


その1~「信頼残高」という考え方

岩瀬氏のブログでは、新社会人へのススメとして、「毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい」と書かれています。見方によってはオールドスタイルなこうした社会人のあるべき像が、最初の炎上の対象になったわけですが、本当に重要なポイントは、その後に続いていた部分にあります。

簡単なことだが、もしこれを1年間、1日も欠かさず続けることができれば、1年後には皆さんの社内における信頼は確実に高まっていることだろう。

 昨年も同じ趣旨のことを書いたが、まず一年目に目指すべきは、社内で信頼される人間になることだ。きっちり仕事をする人だと信頼されている人には、多くの仕事が回ってきて、その分、成長も早くなる。
 
朝30分早く出社することや、毎朝欠かさず新聞を読むこと自体が重要なのではなく、いかにして組織内での自分に対する信用度を高めるか、これこそが新しく社会人になった人達が気をつけるべきことです。

聞いたことがある人も多いかと思いますが、「信頼残高」という考え方があります。もしあなたが何か良いアイディアがあって、新しい取り組みを始めたいと周囲に働きかけた時、単にアイディアが良ければ受け入れられて実現するかといえば、そう簡単でもありません。

ちょっとした改善提案くらいなら可能かもしれませんが、ヒト・カネ・時間といった何らかのリソースが必要な場合、そのアイディアに周囲や組織が乗ってくれるかどうかは、あなたの組織内での信頼度に大きく左右されます。信頼度が大きければ、ちょっと不安要素があるチャレンジでも認められる可能性が高くなりますが、信頼度が低ければ、本当にいいアイディアであっても、周囲は耳さえ傾けてくれない、ということも起こります。

あるいは、岩瀬氏のコメント通り、あるチャレンジングな(=失敗の可能性も大きい)重要なタスクを誰に任せるかを考える際、そうした仕事は信頼度の大きなメンバーに回されるわけです。そして、この信頼度というのは、あなたの地頭の良さやクリエイティビティというスキルではなく、日々の行動に対する「周囲からの見られ方」によって積み上げられていくもので、自分の信頼を「貯金」して、その残高をあげていくことが大切です。

残高が十分大きければ、最初のチャレンジングな仕事で仮に失敗して、少々残高が減ってもまたチャンスは巡ってきますし、成功すれば残高がさらに増えて、より大きな仕事がまわってくる。組織とは、そういうメカニズムで動いています。

中には「計算高く」動くことを潔くないと考える人も結構いるかと思いますが、少なくとも自分が気づかないうちに損をしない程度には、こうしたことを心をとめて日々の行動を振り返ることは決して悪くありません。


その2~組織風土との相性 (Cultural Fit)

さて、入社してしばらすると、少しは慣れてきて周囲の状況や会社の雰囲気も分かってくるでしょう。そうした中で、「毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読むことが、会社的には好印象につながりそうなのは分かった。でも、ラフな格好でさっさと仕度し、出社前はスタバでギリギリまでネットで情報収集する方が絶対に効率だよな~」と、違和感を感じる人もいるでしょう。

学生の生活から会社に勤める生活へと大きく変化する中では、様々な違和感を感じることは当然です。しかし、それが環境変化によってもたらされる一時的な違和感なのか、組織と自分の相性=cultural fitからもたらされるものかをよく気をつけてみておくことは、「信頼残高」を積み上げることと同時に気をつけるべき(あるいはそれ以上に)大切なことです。

あなたには、あなた独自の価値観がある。そして、会社にもその会社固有の「風土」があります。組織風土というのは、中にいる人間でもなかなか明確に言語化できないのですが、その組織の価値観を反映してできあがっています。なので、当然、人間同士と同じように、あなたと会社の価値観が合わないこともあります。

このあたり、就職活動の中でしっかり見極められればいいですが、まあ大抵はムリですよね。入ってしばらくしてから、徐々に感じることが普通でしょう。岩瀬氏の冒頭のブログが、ある方面からは「社畜のススメ」みたいに見られたのは、こうしたcultural fitの多様性に関わらず、ある一つのスタイルが正しいこととして押し付けられたように感じられたからだと思われます。

しばらく働いていても、どうも会社で好まれる価値観と自分の価値観が合わないことはあります。自分の考え方を変えていくというのは、一つの方法です。あまり自分にこだわりすぎるよりも、違うものの見方・学び方を吸収して、視点や物事に取り組むスタイルを複数持てるようになることは、単なる知識を学ぶよりも、よっぽど人間的成長につながります。

しかし、どうしても折が合わないことも当然あります。そこを我慢して、会社では会社に合わせて生きていく・・まさに立派な「社畜」への道ですね。人間、自分が好まない事をやり続けることはできません。30分早く会社に行くとか、新聞を読み続けることは習慣化できるかもしれませんが、そうしたスタイルを好む風土・価値観が合わないのであれば、そうした組織の中で信頼残高を大きくしていくことは、多分ムリです。

そうした場合は、別の環境を探した方がいいでしょう。ただし、「会社が合わなくて1か月で辞めました」なんてのは、それこそ信頼残高が超マイナスからのスタートになるので、3年とは言わずとも、1年はしっかりと言われた通り働いて、周囲の先輩たちともよくコミュニケーションとってみて、会社の中身をしっかり見極めてから、cultural fitに問題がないか考えることをおススメします。
(転職を考えてる方にとっては、cultural fitはよりセンシティブな問題です。見た目の条件に惑わされることなく、しっかり見極めてきめましょう。)

さて、長々と書いてきましたが、以上はDrucker School留学時代に、HBSでも教鞭をとられていたSathe教授にならった内容がほぼそのままベースになっています。 というワケで、ゴゴの主観でも成功体験でもなく、むしろ価値あることを習っておきながら全く出来てない自分の姿に心痛むくらいのハナシなのですが、その分若い人にはきちんと考えてこれからの社会人生活を送ってほしいと思います。

ちなみに、「毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい」と言われて素直に実行し始めた方々、その習慣(と素直さ)は決して悪くはありませんが、その通りやったからといって本当に信頼残高が大きくなるかはその会社の風土次第なので、なんでも表面的に鵜呑みにせず、ちゃんと自分のアタマでやり方考えた方がいいですよ!
(少なくとも今さらそのままやってる新人の姿を自分が見かけたら、お前アホかwとツッコミます。)

麻生大臣の会見録まとめ、8月分・9月分をまとめてお届けです。(夏休みやら半期末のバタバタやらでサボってたら、あっという間ですね。。)

8月冒頭は「ナチス発言」を巡ってのなんやかやがありましたが、もはや忘却の彼方ですね。(こちらは、以前の記事をご確認ください。) 8月以降、メインテーマは法人税減税を巡ってのやりとりです。途中、これまた忘却の彼方の「はだしのゲン」絡みの小ネタも入れてありますが、法人税減税を巡っての情勢推移は、なかなか興味をそそられます。(特に20日のやりとりに注目。)

スジは麻生大臣にあるとゴゴは思うのですが、政府内でどんな駆け引きがおこなわれているのでしょうか・・・?いずれ麻生さんには回顧録でも書いてほしいところです。


(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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8月15日
問) お盆明け以降ですけれども、秋の臨時国会に向けて成長戦略関連で投資減税の議論がこれから本格化していくと思います。その際、法人税の実効税率引下げも検討対象としていくお考えがあるか否か、その点について伺わせていただきたいと思います。

答)  あの新聞の記事はどこでしたか。書いた人いませんか。財研の記者をとばして勝手に書くのですか。そんなことはないでしょう。財研の誰も知らない間にあの記事が出たんですか。財研が無視されて書かれたということですか。そういう記事をどういうネタをもとにして書かれたんですか。記事を書いた社に聞いた方がいいですよ。


8月27日
問)  
漫画のはだしのゲンの閲覧制限の問題について御見解をお伺いしたいのですけれども、御存じのとおり島根県の松江市教育委員会が過激な表現があるということで、いったん小中学校に対して閲覧制限を申し出て、昨日に撤回しました。麻生大臣は、以前に外務大臣をされていた時の国際会議で、はだしのゲンの紹介をされていたかと思うんですけれども、この一連の動きについて改めて御見解をお聞かせいただけますでしょうか。
 ※この後のやりとり省略

答) 
あの本が出た頃に私達はその世代にいましたから、毎週連載されていましたので読んでいましたけれども、それに関して読むのを禁止するとかという話をするのでしたら、もっとほかにも禁止した方が良いものが、成人向け漫画の方がよほどあるのではないですか。自民党で、ポルノコミックというものに関して、成人向けにするということを検討した時は、一部のマスコミは反対でした。(中略)はだしのゲンの時代というのは、今そんなに読まれているのかどうか知りませんけれども、あの時代はそういうものが多かったですし、あれから40年ぐらい経っていますから、随分時代が変わったとは思います。 


9月13日
問)  
法人実効税率の引下げというのは、総理が考える満足いくパッケージ(ゴゴ注:消費増税の影響も踏まえた経済政策パッケージのこと)の条件なのかどうかというところについても、御見解をお聞かせください。

 答) 
法人実効税率については前々から話をしていると思いますけれども、まず企業の7割が法人税を払っていない欠損法人ということになっていますから、効果は極めて限られていると思います。国際競争にさらされているからどうのこうのという話をよく言われる方もいらっしゃるのですけれども、国際競争によって法人税がというような話の企業というのは全企業の4分の1くらいでしょう。だからそういった意味では、我々としてはそういったものはあまり、それだけのために他のものも全部というのはいかがなものかというのが2点目です。3点目は、法人税を1%仮に下げると約4,000億円の財源が要るのだと思いますので、4,000億円のお金と言えば結構大きいですよ。(中略)私共の考えているのは基本的に法人税というのではなくて、例えば投資減税とか償却というものを、償却は物によって4年だったり8年だったり10年と、いろいろ物によって違うのですけれども、国によっても違いますので、国際の平均並みにしてくださいというような希望、それの方がよほど即効性があります。(以下略)

問) 
法人税の関連で復興特別法人税の前倒しの終了というのは今後検討され得るのかという点と・・・(以下略・アメリカの財政問題にからんだ別質問)

答) 
少なくともまず復興財源の話からいくと、復興法人税の前倒しでの終了というお話は一部の方から出ているというのは知っています。しかし、消費税を上げて企業の法人税を下げるという話が世間で通る話ですかね。私はそこのところは、マスコミから最もたたきやすい良いネタを提供するみたいな話なのではないのかなと。一般的に消費税を上げておいて復興財源の分で法人税だけ下げてしまうというのは、少し私のセンスではないなという感じがします。それが1点。ほかのやり方はいろいろあるのだと思いますけれども。 (以下略)


9月20日
問) 一昨日の18日に、大臣は、総理と官邸でお会いになっておられますけれども、法人税の問題に関して、総理からはどのような指示があったのでしょうか。

答) 
10日にお目にかかった時の政策パッケージの話が、主たる話だったと記憶しています。

問) 
報道によりますと、復興特別法人税を予定よりも1年早く終了すること、あるいは法人実効税率を主要国並みに引き下げるということについて検討するよう総理から指示があったと伝えられていますけれども、大臣のお考えをお聞かせください。

答) 
様々な報道が今、いろいろ出されているのは知らないわけではありませんけれども、現時点でそれに対してコメントできるという段階ではありません。

問) 
法人税の引下げについて考え方をお聞かせください。経営者の経験もある大臣ですが、法人税の引下げ、実効税率の引下げを含めて、それによる効果というのは一体どういうところにあるのだとお考えでしょうか。

答) 
法人税を引き下げた場合に、その引き下げた分によって会社の中に出た利益をいわゆる設備投資に回す、また雇用の増大、給与の引上げ等々にきちんと回るという保証を経営者がしますかね。それが確実にできるものでしょうか。ただただ内部留保がたまるということになるのでしたら、今ある約280兆円と言われているものが単に積み上がるだけということになるのでは、およそ意味がないと。間違いなくそれが設備投資、なかんずく人件費に回るという保証がないとなかなか問題だと思いますから、そこの点がきちんとつながるという保証というものを我々としては期待する、探すということになります。方法・手段は、いま一つよく見えませんね、私らから言わせると。企業が約束しますと言って本当にするでしょうか。まずしません。どこのマスコミも給与は高いのでしょうけれども、それを上げてくれるという保証をしますかねと言えば、企業の経営者から見たら政府の関与する話ではない、ここは自由主義経済であって統制経済ではないですと。企業の人件費の上げ下げまで政府に干渉されてたまるかというようなことを言う経営者がいてもおかしくないですよ。ですから、法人税というものを仮に下げるということになった場合、その分を何にどのように使うという保証、確約というものが要るという点が1点、もう1点はそれを受け止めた方の経営者側がどう思うかという点も両方考えておきませんと、この話はそんなに簡単に、はいというような話で、すぐ効果が出てくる種類の話ですかねと。いわゆる普通の話とは別に言われれば、そういったところが問題点としてはあるのではないかなとは思います。

問) 
先ほどの質問と一緒なのですけれども、復興特別法人税について大臣はどのようにお考えでしょうか。

答) 
復興特別法人税はあと1年ということになるのですが、これが約8,000億円あるのだと記憶しておりますが、これを前倒しで終了するという話というのがないわけではありませんけれども、いろいろな御意見がよく言われているところです。仮定の質問ですので、なかなかコメントのしようもないのですけれども、これもきちんと人件費なり給料のアップにつながるという保証が、いま一つ見えないのですね、私には。それをきちんとやってくれますかというのであれば、傍ら復興に関しては、復興特別所得税というものが25年間かかっていますからね。その25年で約7兆円の部分が、復興にかかっている分をみんなで払っているわけですから、法人だけというのであれば、人件費に回るという保証があるならまだ理屈が立ちますよ、払っている人の分が増えるわけですから。その分があるのだったら、それなら理屈は立つとは思いますけれども、ただ下げると。下げた分の余剰の分はどこに回るのかということが、内部留保ということになるのでしたら、それはなかなか世間はとおりにくいだろうなという感じはしますので、私はそこは人件費に回るという保証がないと、なかなか難しいなという感じがします。


 
9月27日
問) 
昨日大臣も出席をなされた自民党税調において、復興特別法人税の1年前倒しでの廃止というものを検討するよう政府側から税調の方に要請がなされたと思うのですけれども、大臣はかねてより復興増税の廃止に関しては慎重なお考えを述べられてきましたが、そのお考えはお変わりになったのでしょうか。また、与党内は、まだ慎重論、反対論が非常に根強いと思うのですが、そういった声を受けてこの案を撤回あるいは修正されるという可能性はあるのでしょうか。

答)  
自民党の税調に財務大臣、大蔵大臣が出て話をしたというのは過去にほとんど例はありません。いずれも増税のお願いに行ったというのが1度か2度あったと思いますが、減税のお願いに行ったことは1回もありません。それが歴史です。したがって、私共の答えもはっきりしていますから、復興特別法人税の扱いについては、これはいろいろな観点から今後また議論していくことは必要だと思いますが、政府・与党一体となって前へ進めていくということに関しては、はっきりしており、必要なことだとは思います。

問) 
法人実効税率本体そのものについてですけれども、大臣はずっと長期的な課題であるということを仰られてきたと思うのですが、今度打ち出される経済政策の中ではどのような方針が示される見通しなのでしょうか。

答) 
法人税の実効税率に関しては、いわゆる国際競争の観点からですとか、これは前々からある話ですので、私共としては、これは何を国際標準とするかは別にして、いろいろな形で国際標準に合わせてとか、デファクト・スタンダードに合わせてとかいろいろ表現をしていますけれども、そういったものに合わせてやっていくという話は中長期的な視点としては考えなければいけません。これには直間比率の見直しというところも併せて考えなければいけないのであって、ヨーロッパの場合は低くても間接税の比率が十何%、20%という中にあっての話と、我々共のようにまだ5%のところでやっているところと条件が違いますので、そういった意味でも1点。また、いわゆる低福祉、中福祉、高福祉、どれをとりますかという点も考えた上で判断をしなければいけないところなので、この話は中長期的には検討をしておかなければいけない大事な観点だと思います。今の段階で実効税率の面でいけば、法人税1%で約4,000億円ですかね、そういった額になりますので、仮に10%とすれば4兆円という法人税の減税を行う場合には、それに合わせて代わりになる財源がどこか出てこないといけません。そうすると法人税の対象を広めますかという話に関しては、これはなかなか議論の分かれるところだと思いますので、中長期的な課題だとは思いますけれども、今すぐというようなことを考えているわけではないということです。

 

2020年東京オリンピック招致、きまりましたね。
決まる前は、「最後はほかのところになんじゃねーの?」なんて、少々冷めた気持ちでいたのが正直なところですが、そんなこといいつつ早朝から中継を見てしまい、開催決定の瞬間、予想外にかなり熱い気持ちになりました。決まるまでの数分間、「もし東京に決まったら、どこまでウレシイと感じるんだろう?」と、あまり現実感がなかったのですが、いざ決まった時の喜びは、自分でも意外なほどでした。

FBなどでも、喜びお祝いの言葉とともに、2020年の自分や子どもの年齢、その時の状況に思いをはせるコメントが多々見られます。 自分自身にとっても、7年後の社会や自分、子どものことなど、2020年の未来というものが、これまでにないリアリティになって迫ってきています。


ゴゴがお世話になっている方が、「コミットメントというのは、未来に向けて投げる宝石だ。」と話してくれたことがあります。それまで自分にとって「コミットメント」というのは、果たさなければならないものとして迫ってくる、重苦しく避けたいものだと考えていましたが、師曰く、「自分がありたい将来のビジョンを描いて、そこに向けて何かをコミットすれば、未来が近づいてくるに従って描いたビジョンが現実のものとして自分に向ってくる。コミットメントとは、少なくとも自分にとってはとてもワクワクする、キラキラしたイメージである。」と。

 オリンピックの招致に関しては、賛否いろんな意見があると思います。汚染水の問題が残るなか、福島の状況を置いて東京は大丈夫というような言説を不快に思う方、財政問題が厳しい中、また借金を増やすのかと不安に思う方、そうした意見や問題意識は、決して簡単にかき消されて良いものではないと思います。しかし、それでも東京オリンピックが決まったことで、絶対に良かったと感じたことがあります。それは、オリンピックの是非に関わらず、2020年という一つの未来に向けて、多くの人たちが自らの将来にビジョンを感じ、そこに向けて何らかのアクションを取ろうと考えるきっかけになったことです。

7年も先の将来を、しかも同じ2020年という未来を、多くの人たちが同じくありありと感じるという機会は、そうはないと思います。自身の記憶をたどっても、そんな年は、21世紀を迎える2001年くらいしかありませんでした。小中学生のころの自分にとって、2001年は、遠いけれども何となく期待を感じる未来でした。結局、21世紀になったからといって世の中が大きく変わったわけでも、とても素晴らしことがあったわけでもないですが、それでも、将来に期待を描けるということは、とても素晴らしいシアワセなことだと思います。

今日の興奮は、明日からの生活のなかで日々薄れていくでしょうし、逆にオリンピック開催にまつわる様々な問題もだんだんと出てくるでしょう。しかし、2020年に向けてひとりひとりが思い描いたこと、そこに向けて投げたコミットメントは、いずれ現実のものとしてやってきます。

今日、オリンピック招致が決まった。これをきっかけに、日本中で、2020年の未来に向けた無数のキラキラしたコミットメントが投げられた。このこと自体は、ひとりひとりの人生にとって、そして日本の世の中にとって、必ずやプラスになるものだと思います。そうした意味で、東京でのオリンピック開催が決まったことは、本当に良かった。

さて、2020年に向けて、どんなコミットメントを投げようか。。。
 

今回のゴゴログは、「モノゴトの本質」というブログテーマをちょっと無視して、ゴゴの個人的なアート論についてのお話です。過去のエントリーでも、アートや感性に関連した記事をあげていますが、あらためて、なぜアートに関心をもつのかについて、書いてみたいと思います。

まず、「アートに関心がある」といいながら、じゃあどの作家の、どんな作品が好きなの?と問われても、ゴゴは実は大して詳しくありません。例えば絵画なら、基本的には写実的な作品よりは抽象的な描画の方が好きで、古典的な作品よりは、現代のアート作品に関心がある、という程度のスタンスで見ているくらいです。

その程度でなんでアートが好きかというと、これから述べることと少し矛盾した「理屈っぽい」話になるのですが。。人間には理性と感性がありますよね。その中で、現代というのは、理性的なものに価値を寄せすぎて人間的に窮屈になっているのでは、というゴゴの個人的な仮説認識とセットになっています。現代社会というは、近代以降の科学の進歩を中心に、合理性・論理性を 磨き上げ、その延長の中で発展してきた社会です。そのため、感情的なふるまいよりも論理的な判断が重視され、「間違いでないこと・正解であること」こそが、価値あるものであるという考え方に偏っていると、個人的には捉えています。

しかしながら、人間というもの、理性だけでは成り立ちえない存在だと思います。ロジックだけですべての物事の良し悪しがきまる世の中って、楽しいですかね?理屈に合わないと分かっていても、つい感情や感性を優先して行動してしまうことに、結構面白さがあるものだと思いませんか? そして、そうした自らの自由な感性に従って個人が行動した先に、それまでの理屈では見えていなかった、あらたな世界や価値観が立ち現われてくることもあります。これこそ、世の中に進化やイノベーションをもたらす源泉ではないかと、勝手な仮説を持っています。

なので、これも何度も書いていますが、ロジカルシンキング万歳、統計学万能、みたいな「論理が全て」といった考え方は大嫌いで、これに対するアンチテーゼとして、アートの存在価値に期待を寄せているという、「理屈っぽいアート好き」ということなのです。アート=芸術というのは、究極的には、論理=言語を介さない表現行為であり、舞踏、音楽、絵画・彫刻など、その価値が言葉による説明を超えたところにあるもの、というのがゴゴの個人的解釈ですが、その存在や表現自体が、理屈によらずに直接的に他人の感性に訴えかけ心を動かし、論理では引き出せない人間的エネルギーを引きだす、これこそアートの価値だと思っています。

さらに、こうした理解のもとで、「現代アート」の価値が何かと考えると、一見して理解しがたい表現の中に感じる心地よさや楽しさ、あるいは逆の不快感が、なぜそう感じられるか、あるいはその作家がなぜそうした表現手法を取ったのかを、逆に論理的に掘り下げていく(=批評する)なかで、それまでのリクツでは気づかれていなかった、人間行動や心理を動かす新たな要素や方法論の理解につながるカギになりうる存在である、というのが これまた個人的な解釈です。


さて、このように考えていくと、現代アートの「現状」については、実は不満を感じています。それは、社会の論理偏向に対峙する存在として、あるいは、人間の内側にある未知の行動・反応を引き起こす、「感性のイノベーター」としての役割を正面から引き受けることなく、「私小説」的な個人ワールドを、あえて意味不明な表現に落とし込み、場合によっては深い意図もなく「無題」と銘打って、まるで他者を突き放したようなスタンスで小さな宇宙の中で満足しているように感じられてしまう作品が、少なからず見受けられるからです。別の言い方をすれば、自らの外の世界に対する「問題提起」が感じられない、ということです。

自分自身を含めた「普通の人」が不勉強で単に理解が足りていないだけかもしれませんが、一方で 現代のアートシーンも、世の中に対して、正面から感性をゆさぶる表現やコミュニケーションにチャレンジしているかと言えば、そこは全体論としては、努力不足だと言って過言ではないと思います。(もちろん、個々の作家では、そうしたチャレンジに心血注いている人もいると思いますが。)ある意味、工業製品であるiPhoneの方が、説明を必要としないシンプルかつ直感的な操作方法に意外なオドロキと心地良さをもたらした点で、よっぽど「芸術的」であったように、ゴゴには感じられます。

芸術的な創作活動というのは、個人の内面から湧き上がる独特の感性の発露・表現であることに価値があるのであって、他人や世間を驚かせることのみを狙った過激な表現をするは本末転倒ですが、やはり、単に個人的世界の表現にとどまることなく、人間社会にとって何らか新しい価値を切り開いて見せるのだというプライドをもってチャレンジしてほしい、それがゴゴが現代アートに求めることです。そして、そうしたアートが発展する素地は、今の日本に満ちてきていると、勝手に期待しています。

これからはアートの時代ですよ、多分。


以上、超個人的なアート論でした。 

麻生大臣のナチスに関する発言についての、定例記者会見でのやりとりを抜粋してご紹介します。

基本的に麻生ファンではありますが、全体の文脈に関わらす、「ナチス政権の手口に学んだらどうか」との発言はアウトですな。ご本人もそれでそこは撤回しているわけで、それ以上でもそれ以下でもなし。

これを材料に叩いてやろうとしているマスコミについては、いつものことかとある意味笑えるくらいですが、逆に、全体見れば意図は違うのだから問題ない、なんてワケのわからない擁護をしている人の方が、ゴゴ的にはハタ迷惑に思えます。そうやって外野でワーワーやってたら、つまらない話にいつまでも引きずられやろ、と。

しかし、マスコミってのは、「謝罪」が好きですね。謝ったら謝ったで、それを材料にもうひとタタキできるのかもしれませんけど。ナチス発言で中韓政府に謝罪しないのかって、ひょっとして高度なギャグなんでしょうか?(冷笑)


(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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8月2日
問) 7月29日の講演で、改憲の論議に絡んでですが、ナチス政権の手口に学んだらどうかという、そこだけの一句が取り上げられて、かなり海外から、国内もそうですけれども批判を呼んでいます。これについて、昨日コメントはいただいたんですけれども、改めて発言を撤回された経緯と、なぜ撤回されるという御決断に至ったのか、御説明いただけますでしょうか。

答) 7月29日にどれだけの方が出ておられたか知りませんけれども、あの会議では憲法改正の話が主に出ていたんだと思います。憲法改正というのは喧騒、狂騒、そういった状態で決めるべき話ではないと。極めて静かなうちに論議をしないと大変なことになると言いまして、あそこに出ていた方にしたら、麻生太郎は憲法改正反対みたいに思った方が、そういうようにとられた方がいらっしゃるかもしれません。しかし、私が言ったのは、わあわあ騒ぎの中で決めるべきではないという話でして、その中でドイツではワイマール憲法という立派なものが第二次欧州大戦が始まる前にきちんとしていたんだと思いますが、そのワイマール憲法というものによって、選挙によってヒトラーという独裁者が選ばれたんです。そして選ばれた後、わあわあと大変な騒ぎになっている中、その狂騒の中でいつの間にかナチスというものがわーと出てくることになったということで、ああいったものは悪しき例として我々は学ばなければいけないということを申し上げたんです。ワイマール憲法、ナチスというところが非常に問題、例としては不適切だというお話だったので、私がそこで取り下げますと言ったのは、ワイマール憲法、ヒトラーを例示したのは、強調するために申し上げたんですけれども、そこを言われましたので、そこを取り下げる。ワイマール憲法、ヒトラーのところを取り下げるということを申し上げたので、憲法改正というのは落ち着いた中で、静かな中で考えるべきだということに関して撤回するつもりはありません。

問) 昨日、発言を撤回されましたが、発言されたことを受けてアメリカの民間団体や中国や韓国の政府の反発がありました。御自身の発言が与える外交への影響についてはどのようにお考えでしょうか。

答) 私としては最初に申し上げた、ナチス政権の例示を挙げたということに関しては誤解を与えることになったと思いますので撤回をすると申し上げたので、別に憲法改正というのは落ち着いた議論の中でやるべきだということに関して撤回するわけではありません。それは昨日も申し上げたとおりだと思っています。今、外国からいろいろあるんだというお話でしたけれども、ナチス政権を、私の発言を全部読んでもらっても正当化するような発言は全く出ていませんし、例として挙げたことが誤解を招くということになった点は撤回しますということを申し上げたので、真意は十分に御理解いただけているものだと思っています。

問) 先ほど大臣、撤回したということをおっしゃられたんですけれども、30日に米国ユダヤ人人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センターが非難する声明を出しましたが、こちらの団体に対して別途御発言を謝罪する意思はございますか。

答) ありません。私の場合は昨日申し上げた、撤回をするということを申し上げたということを繰り返すだけです。

問) 念のため確認で、別途、謝罪する意思、撤回する意思はないということでよろしいでしょうか。

答) 私がナチス政権を例を引いたということに関し誤解を招いたということに関して、私としては甚だ遺憾だと思いますし、同時にその点に問題が起きたというんですから、ナチスの政権を例示として挙げたことを撤回しました。

問) また別途、誤解を招いてしまったことに対して、こちらの団体に謝罪、撤回する意思はございますか。

答) ありません。

問) 韓国、中国の政府も大臣の意見に対して批判するコメントを出していますが、こちらに対してはまた謝罪、撤回する意思はございますか。

答) 今、答弁したとおりです。外国だから謝罪する、こっちだったら謝罪しない、そんなことはありません。みんな私の言っていることは同じです。 
 

麻生大臣の会見録まとめ、7月分です。7月は、新興国経済の動きや中国のシャドーバンキングリスクなど、経済ウォッチャー的には興味深いであろう発言もあったのですが、そのあたりに興味ある方は会見録を直接ごらんいただいて、ここでは、麻生節の効いたやりとりを中心にご紹介します。ゴゴ的なイチオシは、英国キャサリン妃の男子出産についてのやりとりです。麻生さんにこの質問投げた記者さん、ある意味ツワモノだな。。。

ちなみに、7月分にはナチスに関する話はありません。こちらはつづけて別途、臨時版をまとめます。


(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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7月16日
問) G20の関係で、新興国の景気の減速は、一面にはアメリカの金融緩和策の縮小がもたらしているという指摘も新興国の一部を中心にあると思います。この辺の影響についてはどういう議論が交わされ、大臣としてはどういう見識で臨みたいとお考えですか。

答) 新興国はマスコミによればとは言いませんけど、新興国はついこの間まで金融を緩和することによってお金が流れ込んできて大変だと言ったのは、新興国なんじゃないの。その答えはどうしたんですか。今度は止めたら大変だと。いずれにしても大変なんじゃないの。そういういい加減な話なんじゃないんですかね。それはマスコミが書いている記事がいい加減なのか、本当にその人達がそう言っているのか、よく分かりませんね。(略)

問) 今日、東証と大証が統合して取引が始まりましたけれども、金融担当の大臣として、世界3位の規模にもなるわけですけれども、この市場に対する期待、あるいは受け止めというのはどのようにお考えかお聞かせください。

答) 少なくともシステムに齟齬を来して、「なかなかうまくいきませんでした。」というどこかの銀行みたいなみっともないことはなかったですね。あの銀行、まだやっているのかな。よう恥ずかしくないね。僕は、ああいうのは理解できないんだけど、そういったみっともないことはなかった。(中略)・・・そこそこうまくというか、予想通りにスタートして良かったなと思っています。


7月23日
問) キャサリン妃が男児を出産されまして世界中からのお祝いのコメントが出ております。麻生大臣の方からもコメントをいただきたいと思います。

答) おめでたいんじゃないの。おめでとうございました。それ以上特に言うことはありませんけどね。特にそれ以上、無事出産、良かったんじゃないんですかね。おめでとうございました以外にないです。 

問) 総理は(消費税増税の)判断の時期として10月頃ということをずっと、10月という発言を何度か国会でもしていますけれども、そこまで伸ばすよりも、そこは2次QEを踏まえて、民間もいろいろ今準備していますので、9月のできるだけ早い時期にしたらいいのかなというぐらいにお考えなんでしょうか。

答) 大体世の中上がるだろうという話が、法律でそうなっているわけですから、上がるだろうというのが何だかいろいろな人がいろいろなことを言ったりするから何となく、何がどうなっているんだ、よく分からない、マスコミが操作しているわけじゃないでしょうが、何となく世の中というのは何が起きているんだかよく分からないということになっているのではないの。(中略)・・・いろいろな方がいろいろなことを仰いますけれども、決まっているんだったらさっさと、きちんと決めた方が早いなと。こういうものは何となく、えっ上げないのという話になったりなんかしてから、いえいえやっぱり上げますなんていうのは具合が悪いだろうなと、私はそう思います。 

7月26日
問) 消費税の最終判断が2次QEの後だというのは先日来おっしゃっているんですが、この前の会見でサミットの前に方向性は出したいというお話をされていたんですけれども、それについて官房長官が否定的な考えを会見でおっしゃっています。大臣の現時点での考え方というのはどうなんでしょうか。

答) 何となくマスコミの書き方だからそうなっているとは言いませんけど、マスコミが流しているから勝手に世論が作られているというほどなじるつもりも非難するつもりもありませんが、何となく消費税が上がらないかもしれないんじゃないのなんていうような感じにとられかねないニュースが流れているような感じはします。それは極めて無責任なことになるんであって、期待だけ抱かせて後で大きな失望を与えるというようなことになるのは、私は余計なことだと思いますね。 (略)
 

7月ももう終わらんとしてますが、麻生大臣記者会見録まとめ、6月分です。(やろうやろうと思いながら、あっという間に7月がほぼ過ぎてしまいました。。いまさらながらですみません。)

6月は、オスプレイの訓練に関する橋下市長の八尾空港誘致発言に関する遠慮ないツッコミ(6月7日)も面白かったのですが、為替・株式マーケットに関するやりとり(財務大臣としてコメントするわけねーだろ、端的な答え)と、法人減税に関する発言に絞ってまとめてみました。

以下、内容的にはかぶるものが多いですが、麻生大臣の人柄や考え方が結構出ていると思うので、ご覧ください。


(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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6月4日
問)為替についてですが、アメリカの景気減速懸念から昨日ニューヨーク市場で1ドル98円をつけるなど、再び円高に振れる方向になりつつあるのかなと思うんですけれども、大臣この動きをどう御覧になりますでしょうか。 

答)為替に関してコメントすることはありません。

6月7日
問)為替ですが、昨日ニューヨーク市場で一時95円台というところまで円高が進みまして、東京でも約1カ月ぶりの97円台前半ぐらいで推移しているかと思います。昨夜一晩で3円ほどの大きな振れがあったわけですけれども、これに対する受け止めと、どういうふうに対応されるかお考えをお聞かせください。

答)たびたび申し上げているように、為替についてコメントすることはありません。値動きが激しいとは思いますけれども、それ以上のコメントをすることはありません。

問)日経平均株価について、今日も下げていまして、一時は200円を超えるような下げ幅になっておりましたが、これに関連して、成長戦略に法人実効税率の引き下げが入っていない、入りそうにないという、こういうところを市場が評価していないんじゃないかという指摘もあるようです。一方で昨日、菅官房長官は法人減税について検討する考えを夕方の会見でお示しになっておりますが、法人実効税率の引き下げについて、大臣は現時点でどのようにお考えでしょうか。

答)国際競争力の問題でしかるべき方向というのであれば分かるけれども、為替や株価との関連で法人実効税率を触るというようなことを考えたことはありません。株価や為替についてコメントすることはありません。

問)ニューヨーク市場での為替の動き、一晩で3円以上という意味で非常に大きかったという観点からして、経済に与える影響とかその辺の懸念というのがないでしょうか。

答)為替の話は何回も言いますが、特にそれに関してコメントすることはありませんし、マーケットがそういった反応をしているということに他の人達がどう反応するかというだけの話であって、我々の方として、それだからどうのこうのというつもりはありません。注視はしていますよ。注視はしていますけど、それによって介入するとか、直ちに何だとかというのを今するつもりはありません。

問)今日の閣議で、為替の急激な変動について総理から言及があったとかそういうことは。

答)ないです。

6月14日
問)今朝の閣議で成長戦略が閣議決定されたかと思いますが、これに関連して経済界ですとか、あるいは市場関係者の間では依然として法人実効税率の引き下げを求める声がまだまだ根強いようですけれども、(中略)、こういうことに対して大臣どのようにお考えでしょうか。

答)法人税、今払っている会社って何%ですか。約25%、75%近くが払っていない。払っていない人達には下げたって全然効果ないです。ということを知っていて聞いているのかしら、言っている人達は。是非知りたいんだね。法人税率は、法人税を払っていない企業の方が7割を超えているんですよ。僕はそこのところは感性が少し違うと思いますね。

6月18日
問)投資減税の関連で、昨日、一括償却・即時償却というようなお話が出たというふうに報道で知ったところなんですけれども、これについて若干御説明いただきたいのと、この一括償却・即時償却というのが成長戦略という、どちらかというと短期ではなくて長期の戦略とどういうふうに絡めていくのかと、その点についてお願いします。

答)法人減税のうち、いわゆる国際競争にさらされているのは、主に製造業というのが大きな比率なんですが、今、法人税の中に占める製造業の比率は3割切って約25%。納税しているところが全体の3割とかよく言われますけれども、その納税している人達のうちのパーセントは、約8兆として約25%ぐらいということになっているんだと思うんですね。残りの75%は国際競争をやっているわけじゃありませんから、(中略)、その点から考えたら、製造業が日本の国内で設備投資をしてもらえること、イコールそれは雇用の確保であってみたり、いろいろな意味で日本のGDPに直接関係しますから、国内で設備投資をしてもらえるというのであれば、償却にある程度優遇できるという方が、よりインセンティブを与える、刺激を与えるということになるんだという感じがします。一括償却とか即時償却とかいろいろな表現がありますけれども、そういったものは1つの手段としては考えられると思いますね。

6月21日
問)昨日、オーバーナイトでもニューヨークダウがかなり大幅に下落しまして、今朝、東京でも日経平均が一時300円超下げ、今280円安と下げています。アメリカの株安が日本経済に与える影響、市場に与える影響について、どのように御覧になっていらっしゃるのかお伺いできますか。 

答)為替とかマーケットのことで、私からコメントをとれた人はいません。同じことを聞かれても無駄ですから、今後のためとして申し上げますが、二度と質問されても答えることはありません。 

問)自民党の公約の中で、法人課税の実効税率について、やはり引下げという話が出ています。(中略)、法人税率について海外の企業誘致を含めて考えると、やはり引き下げた方がいいのかどうか、その辺りを含めて考えをお聞かせいただければと思います。

答)法人税の中に占める製造業、いわゆる海外との輸出競争とか国際競争を強いられている比率の高い製造業が法人税の中に占めている比率というのは、今、昔と違って約25%ぐらいですから、その他の企業は直接的には関係ありません。その25%の製造業のためだけに法人税を下げるということはできませんからね。(中略)。国際競争力のためというのは、少し違っているんじゃないでしょうかね。75%は違いますからね。ですから、そこらのところの発想の原点が少し違うと思いますが。

ゴゴログ、久々の連投ですが、飲んで帰って来たので酔拳モードでお送りします。

最近、新卒すぐで役員が出たよ、取締役になれるよという話が、ベンチャー企業中心によく喧伝されてますが、何なんですかね、これ。

自分で30万くらい出して会社設立したら、代表取締役には誰でもなれます。現にゴゴは、某企業の課長であると同時に、知人の会社の取締役であり、親父が引退してほとんどランニングしていない、実家の小さな会社法人を名義上引き継いで、代表取締役にもなる予定なわけです。じゃあゴゴは偉いのか?実態は某企業から給与をもらって生計を成り立たせ、住宅ローンを払ってる単なるおっさんサラリーマンに過ぎないわけです。

そういうところに、新卒一年目で子会社役員ですとかドヤ顔の会社紹介見ると、イラっとするんですよね。だから何なん?と。その子らは結局、単体収支と関係なく、取締役会決議上の役員報酬をもらうでもなく、兼職扱いの親企業の給与を貰ってるだけでしょ?と。

肩書きなんて、どうにでもなるんです。BS責任持たない限り、真の経営判断なんてできるワケないんです。30万円で買える肩書きでも、そのために自腹切れますか?そんな決断力もなく肩書きだけをありがたがってる奴を集めてる企業は、ホントにクソだと思うわけです。

本質が分かる男(自称)として予言しておきますが、ベンチャー企業傘下で新卒3年以内で役員に祭り上げられた子らは、10年後、経営者としては消えているはずです。もし10年後に彼らが経営を担って単体収支で1億以上の利益をあげているなら、コンサルとしてタダ働きしますんで。

新卒のみなさん、入社~年で子会社の取締役とか役員とかいう甘言トークに乗ったらだめですよ。まあ、だめですよと言われて初めて思いとどまるようでは、手遅れかもしれませんが。

先月に引き続き、麻生大臣の5月分記者会見録から、ハイライトをピックアップしました。5月は不発かなあと思いきや、後半に結構な麻生節で飛ばしてくれて、一安心しました。大臣、ありがとうございます。笑

ちなみに、下記28日分にある、GDP/GNIの話は、特に面白いネタではないんですが、役所時代に個人的に追いかけてたテーマそのものだったので、ゴゴの趣味でとりあげてます。ホント、こういう観点で、「海外からどうカネを稼ぐか」というニオイがする経済政策を考えて欲しいものです。

※過去の関連記事:国際収支から考える経済政策の方向性と財政の未来

(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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5月21日
記者問)・・昨日、経団連の会長が成長戦略に絡めて法人減税をやはりやってほしいということをお求めになったわけなんですけれども、これまた今後の課題になるかと思うんですが、大臣この辺についてはどうお考えでしょうか。

麻生大臣)・・法人税を払っておられる会社は何社ありますか。法人税を払っていない会社が法人税をまけろなんて言っても、あまりに説得力がないでしょう。法人税を払っている会社は何社ですかと言ったら、今、法人税を払っていない会社の方が多いんじゃないですかね。したがって景気対策というのを考えて、法人税というのを言われる場合でしたら、それなりのものを払っておられる状況になってからの話かなと思います。 


5月28日
記者問)・・先週の産業競争力会議で、東京都の猪瀬知事が、日本の金融マーケットの活性化に向けて標準時間を2時間早めるということを提案されましたけれども、大臣は、この提案について率直にどのように受け止められましたでしょうか。

麻生大臣)・・マーケットに合わせて何でみんなの時間も全部2時間早めないといけないのかと、社会部的にはそう思わなければおかしいんだけどなあ。そういう記事は出ないのかな。基本的に、あまり新聞は読まないから分からないけど、出ないのかな。マーケットに合わせてみんなの時間を全部2時間変えるということに関して。夏時間じゃないんでしょう。マーケットのためだけに合わせて、マーケットってそんなに大変なものかねと、あまり真剣に聞きませんでしたけれども、何となく、朝6時に散歩しても暗いのに、これで朝4時から散歩したら、徘徊老人と間違えられるのがオチだなという感じが、今の話を聞いて、今の冬、まだ暗いうちから歩くことを考えたら、あれより2時間早いのは、ちょっとどうかねと思いますけど。(中略)、今でも世界で一番早くマーケットが開いているんじゃないの、日本は確か。ニュージーランドとかオーストラリアとかは別にして、主要マーケットでいえば、一番早く日本は開いている計算ですから、それをさらに2時間早めないとマーケットが活性化しないということですかね。よく分からないね、ちょっと意味が。(以下略)


記者問)・・対外純資産の関係で、これだけ300兆近い対外純資産を日本が持っている中で、このリターンをどう高めるかというのは、日本の豊かさとか成長を維持するための重要なポイントでもあるかと思いますが、大臣この点についてはどのようにお考えでしょうか。

麻生大臣)・・GDP、グロス・ドメスティック・プロダクトという言葉に変わってGNI、グロス・ナショナル・インカムという言葉が、多分もっと主流になってくると言っているんですけれども、誰も言わないけど、そういう時代になっているんだと思うんです。特許とか配当とか金利とかそういったもので対外から、海外から入ってくるインカム、所得の多さが、物を売って稼ぐ貿易収支を上回るほど日本にとって金融が大きな存在になっているという自覚がないんじゃないんですかね、みんな。前からそう思っていましたけど、そういった時には誰も、何ですそれとか言われて終わりましたから。国際金融とかフローじゃなくてストックで物を考えるとか、そういった発想というのがだんだん出てくるんじゃないんですかね。


記者問)・・消費税に関してですけれども、大臣も総理も含めて基本的に景気が良くなったら上げるという話をされているんですが、その前段の景気が良くなったらという話があまり世間には広まっていない気がするんですけれども、それは政府の広報不足なのかメディアの力不足なのか、どういったことに影響があるのかということをお伺いできますでしょうか。

麻生大臣)・・メディアの力不足じゃなくて手抜きもありますから、そこのところをちょっと公平に言ってもらわないと。景気が良くなったらというのは、あの18条に長々いっぱい書いてありますけどね、条件が。あの18条を簡単に言えば、景気が良くなきゃ上げないと書いてあるんですよ、長い文章ですけど。(以下略)
 

今回の橋下氏の発言、議論するまでなく論外だと思ったら、意外に「間違ってない」と支持する意見も聞かれるので、微妙な問題な問題もあって書きにくいなあと思いつつ、話を整理しつつ、今回の問題の本質を掘り下げようと思います。


まず、今回の件については、
・橋下氏の話した歴史的認識は正しいか
・マスコミの報道のあり方は適切であったか
という観点から、賛否両論渦巻いているようです。

ゴゴ的には、米軍司令官への話しは置いておいて、慰安婦に関する見解については、大きくは異論ありません。特に、昨今は韓国側が、アメリカの州議会などへの活動の中で、慰安婦は日本軍が現地女性を強制連行し、拉致暴行したものとして非難決議を出させたり、慰安婦像を設立して反日感情を煽るなど、何を意図しているのか良くわからない挑発的な行動を起こしており、これを糺したいという気持ちはよくわかります。

(橋下氏も言う通り、だまされたりして慰安婦になってしまった人のつらさは変わりないでしょうが、国家として・軍隊として強制連行していたのか、当時、戦時の商業活動として存在した一種の公娼制度を利用していたのかは、過去とはいえ日本の国家イメージを左右する大きな違いだと思います。)

また、朝日新聞をはじめとする一部マスコミの報道姿勢にも、問題はあると思います。海外紙として有名はニューヨークタイムス(NYT)の日本支局は朝日新聞東京本社の中にオフィスをもっており、NYTの日系記者が日本を不当に貶める記事を書いたものを、朝日新聞が「海外から問題視されている」等とマッチポンプ報道している、というのはネット界では長年語られてきた話で、事の真偽は分からないものの、今回の騒動では、なぜ氏の発言を不当に大きく問題化させるような報道の仕方をしたのか、非常にその意図を疑わせるものではあります。


しかしながら、それでも橋下氏の今回の発言はそもそも言うべきではなかったし、その後の抗弁はさらに問題を大きくしていると、ゴゴは考えています。

まず、ぶら下がり会見でこの話が出てきた経緯は、「村山談話」をおかしいとした武市政調会長の発言をどう思うか?という質問に端を発しています。この件については、安倍総理や石破幹事長が、政府としての見解とは異なると即座に火消しに回っています。話を蒸し返したところで、外交的に何も得るものがないことをきちんと理解しているからで、橋下氏としても、この質問に対しては、「政府見解のとおり」として、余計なことを言わないのがスジであったと思います。ところが、聞かれてもいない慰安婦の話に踏み込み、その後さらにズルズルと余計なことを話して結果的に問題を大きくしてしまったのは、国政に影響力ある政治家としては、完全にバツです。

さらに問題なのは、この発言が批判された後(歴史認識の違いからのサヨク的な批判など反論したくなる気持ちは分かりますが)、自分は間違っていない、他国も同じことをやっていた、反論すべきを反論しない政治家もおかしいなど、問題を他にすりかえるような発言を続けて、さらに話をややこしくしていることです。繰り返しますが、氏の発言の問題は、認識の正しい正しくないではなく、微妙な外交問題に関して、何の得にもならない話を、不用意にしてしまったこと、これにつきます。話してしまったことについては、「報道の在り方は真意ではないが、誤解をあたえるような発言は不適切だった」と認めて、あとは黙って火が消えるのを待つべきだと思います。

今回の騒動では、発言の一部を切り取るマスコミの偏向的な報道姿勢も問題ですが、発言の経緯となるコンテキストを理解せず、橋下氏の発言内容だけを見て「そう間違っていない」と考えるのは、全体を見ずに一部だけを見て判断をしているという意味で、同じ過ちを犯していると思います。しかしながら、現状、お互いに部分部分だけを見て、「許されざる女性蔑視だ」「いや、慰安婦問題は・・・だ」と、かみ合わない対立の芽が今回の件で伸びてしまった感がありますが、こんな議論をしても、それこそ何の得にもなりません。「くさいものにフタ」というのは、正論好きな人には耐えられないかもしれませんが、現実的には必ずしも悪くない方策です。

中韓の反日工作や挑発的行動には是々非々で対応しながら、不要な改憲議論や歴史認識の修正にはまることなく、年金医療問題や有効な成長戦略のギロンにフォーカスすることが、今日の政治にとって最も必要なことだと、ゴゴは考えます。

 ・橋下市長ぶら下がり会見書き起こし全文

普段のゴゴログの趣きとは異なりますが、麻生大臣の記者会見でのやりとり、フェイスブックで少し紹介したら結構反響あったので、月次で面白いものをピックアップしていきたいと思います。とりあえず、月に1本は記事が書けますし(笑)。

ちなみに、ゴゴが麻生さんに関心を持ったのは、2001年の第2次森内閣における経済財政担当大臣時代からで、まあまあ筋金入りのファン?と言えましょう。当時のネット界においては、「フロッピー麻生 (゚⊿゚)」(※こんなネタ知ってる人も少ないだろうな)などと揶揄されたりもしてましたが、役所にまわってくる閣議後記者会見の概要録を、そんなに仕事には関係なかったんですけど、いつも楽しみに読んでました。

なんといってもその醍醐味は、氏の幅広く奥深い知見・識見と、時に繰り出される、不用意な質問をした各紙記者への強烈にイヤミの効いた痛快なやりとりです。多分、マスコミ報道ではそう出てこないと思いますし、発言内容には本当にうならされるものも多いので、ゴゴログで紹介するのもそう趣旨を外れていないかと。

というわけで、まずは今回、4月分の会見録から下記3本をどうぞ。

(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)


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4月9日
記者問) ・・イギリスのサッチャー元首相が87歳で亡くなられました。同時代の政治家として受け止めを教えてください。

麻生大臣) ・・ロバート・ウォルポール、ウィンストン・チャーチル、マーガレット・サッチャー、この3人はやっぱりイギリスの政治家の中で今後とも特筆される政治家なんじゃないかなと思います。あの人の印象に残っているのは、やはり野党の時に保守党の党首として発言した内容が非常に印象が強いですけれども、(中略)、すごくはっきりしたことを言う人だなというのが印象。辞めた時の感想として今のお気持ちはどうですかと聞かれて、私の気持ちは関係ない、私の考えを聞くのが新聞記者じゃないのかと言うんですよ。日本の新聞にも同じことを言わなければいけないなと思っていましたけれども、全然進歩がありませんね。サッチャーといえばその2つを特に思い出しますね。
 

4月19日
記者問)・・アメリカのメーカーの中では円が弱いということから不公平な競争優位を日本が享受しているということを言っているメーカーがあります。特に自動車メーカーなどがそうですが、それに対してはどういうふうにお答えになりますでしょうか。

麻生大臣)・・アメリカの自動車産業が日本の円が不当に安いというのは、それは何か間違っておられるのか、物を知らないのかどちらかで、少なくともリーマン・ブラザーズというアメリカの失敗から我々はえらく影響を受けましたけれども、あの時、リーマンの前の日本にとって対ドル交換レートは108円だったと記憶をしております。その108円だった日本の円は、その後最悪75円まで跳ね上がることになりましたけれども、我々はあの時、貿易収支が黒字でした。しかしこの1年少々を見れば明らかに日本の貿易収支は真っ赤な赤字で、そういった状況を考える時に日本の円が不当に安いというのはどの数字をもって言われるのか我々には理解できない、そう思っています。 


4月26日
(記者からの財政健全化目標に関する質問に絡んで)


麻生大臣)・・新聞によるといかにも景気がいいように書いてあるけれども本当かね。そう思って見たことはないかね。記事を書いていて恥ずかしくないかね。大丈夫か。俺はそんなに世の中景気よくなっていると思わないからね、俺自身は。だから、ほー、某新聞社は、よほど給料がいいんだなと思っているんだけど。まだ給料が上がるところまで行っていないだろう、普通。タクシーの売り上げ、東京で上がっているだろう。大阪上がったか。福岡上がったか。タクシーの運転手に聞いてみて、売り上げ幾ら上がったって。東京に聞いたら大体上がったって言うよ。だけど大阪とかその他、俺は大阪・名古屋しか知らんけど上がっているように見えないから、今の時点ではそんなに簡単になかなかいかない部分もあると思うけどね。

 

昨晩、友人がシェアしてくれた記事に絡んでのよもやま話です。ほぼ個人的感想文ですが、FBのコメントだけで流してしまうのはもったいなく思ったので、書き留めておきます。

発端のネタは、朝の通勤時間の地下鉄の駅で、ひっそり一流のバイオリン奏者が演奏していたところ、誰もさして気にかけずに通り過ぎてしまった。というストーリーです。

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10200422383787211&set=a.2168156208503.2153830.1384647064&type=1

この記事での意図は、一般の人々の、忙しさにかまけての感受性の低さを課題視するもののようですが、これに対して、友人は、音楽の質の良し悪しに、実はそれほどの価値がなくて、みんな一流の肩書きや豪華なシチュエーションをありがたがっているだけかもしれないね、とコメントしていました。


これを読んで、どっちの言ってることも理解できるけど、どっちに立っても、ちょっと違和感あるなあと感じて、これはなかなか面白いテーマと、少し考えこみました。

この対立するモノの見方の間に、ふと浮かんだのは、「間主観性」という哲学的概念です。ゴゴもキチンと勉強したわけではなく、以前紹介した「哲学入門」で仕入れた程度の知識ですが、超ザックリ言えば、現実世界に絶対的な真理は存在せず、ただ個人と個人の関係性の合間(間主観)に事実が存在する、という考え方です。

ここに何か比喩的なヒントを得て、自分なりに至った答えは、演奏の質に本来的価値がないワケでも、通り過ぎる人々の感受性が低いワケでもなく、「コンテキストの違い」、つまり、一流の演奏がキチンと味わわれるのは、単に朝の通勤時間の駅ではなかっただけのこと、という考えです。

もしこの演奏家が、初夏の金曜日の夜7時、例えば絶妙な雰囲気の日比谷公園の噴水の前で同じように演奏したとして、そこにたまたま居合わせた人たちは、ひょっとしたら高いチケットを買って、着飾ってコンサートに行く人にも増して、深く彼の演奏を堪能できるかもしれない。

結局は、伝え手と受け手、どちらがどうという話ではなく、両者がうまく噛み合う関係性、コンテキストを設定できるか?ではないかということです。

(その意味で、この元記事は、そういうセッティングで、実は普通の人々を一段低くみている企画者こそが、自らの浅さをさらけ出してとるんじゃないのw、とも感じました。)

そして、こう書いている中で、まさに現代アートが抱える問題というのは、このコンテキストの欠如だと思い至りました。「意味が分からない芸術家」と、「感性が低く価値を知らない普通の人々」が、互いに了解可能なコンテキストを用意できれば、もっと広くアートが楽しまれるようになるんじゃないかと。

なんか最後は昨日の記事と妙に結びついてしまいましたが、アートとコンテキスト、個人的にもっと追求してみたく思います。

あまり関心そそられる時事ネタもないので、ちょっとヨタ話的に、これまたずっと考えている、論理と感性についての考察。

世の中、本屋でもロジカルシンキング系のビジネス書大流行りで、ビジネスシーンでは、論理的正しさを仮説検証するようなスタイルがどんどん拡大しているように思います。

まあ、確かに論理性があいまいなままに、空気でモノゴト決めるよりはよっぽどマトモですが、ちょっと、「ロジック万能」みたいに行き過ぎている気もします。

先日も、就職活動中の学生さんと話す機会があったのですが、「正しい会社選択」に迷っていて、会話からも、常に論理的でありたいという姿勢を感じたので、こう聞いて見ました。

「知識って、有史以来の蓄積だから有限だよね?じゃあ、世の中の全ての知識を身につけたとして、論理的に正しく積み上げたら、唯一の正解にたどり着けると思う?」

彼は、その問いに対して、yesかnoかの答えを出せってコトですか?と聞いて来たので、yes/noの答えそのものには、たいして意味ないよ、と返すと、さらに悩み始めました。

こちらは、禅僧の師にでもなった気分で、彼が悩む姿をサカナに、楽しくお酒が進んだワケですが。。笑。みなさんなら、どう答えますか?


答えは簡単で、ゴゴの答えはnoなんですが、それは、どんな意見や結論も、論理では掘り下げられなくなる、とある価値観を出発点に組み立てられているのだから、感性が違えば、お互いどれだけ精緻なロジックを組み上げても、答えは自ずと変わってくるから、ということです。
(もっと簡単に言えば、例えばどんな顔が好みか言い争ったところで、正解なんかないでしょ、ということ。最後は、好きなもんな好き、嫌いなもんは嫌いとしが、説明しようがないですよね。)

なので、この問いで重要なことは、答えそのものではなく、人が寄って立つ感性や価値観の違いにこそ意味があるのであって、論理的正しさには、そこまでの意味はないんじゃないの?という点です。理屈っぽいゴゴが言うと、意外に思う人多いかも知れませんが。。

そんなワケで、個人的にはデザインやアートといった、論理だけでは割り切れない分野に関心を持っている、今日この頃です。

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