個人的にややバタバタぎみで前回の論点整理から少し時間があいてしまいましたが、システム実現に向けて個人的に考えているイメージをスライドにまとめてみました。

サービスデザインと言いながらあまりデザインっぽくないところや、システム設計といっても完全素人なんでアラありまくりと思いますが、こんなイメージのものを考えています。



スライド1
 
(クリックすると拡大して見えます)


スライド内でも書いてますが、
  • 市町村の住基システム等と情報連携した都道府県単位の児相システムを整備し、居所等必要な情報を常に照会できる 
  • 全国横断システムの整備により、予防接種履歴や定期健診履歴などから一定条件により自動判断でネグレクト等の虐待リスクが高い児童を抽出し、システム的にアラートを発出できる 
  • 全国横断システムを通じ、他の都道府県への移転等の際にも切れ目ない引き継ぎ・照会や対応フォローができる
といったサービスを実現し、児童相談所業務の効率化と、特に対象家族の地域移動の場合の支援・対応漏れを防ぐことを主眼としています。


ちなみに、今回のイメージ構想にあたっては、こちらの資料を参考にしました。
マイナンバー制度における情報連携について(総務省)

参考にしました、といっても何度も言い訳じみますが、システムまわりの技術的なところは知見が浅いので、そのあたり行き届いていないのはご容赦を。(これをたたき台に詳しい人にブラッシュアップお願いしたいです。)

ただ、こちらの資料を見るとすでに予防接種履歴の情報連携はすでスコープに入っていますし、別途、健康診断についてもマイナポータルを活用したサービスの検討が進められています。

児童虐待に関する情報共有やDB整備には、政府ではクラウドサービスを使えないとか、個人の機微情報なのでDB化はできない、みたいな話も目にしましたが、これらの検討を見るとまったくもって根拠なく、単にやる気の問題ですね。自治体中間サーバーはクラウドを積極利用とうたってますし、健診データなんてまんま機微情報ですし。

なので、やる、と決めればつくれます。もちろん前回整理のとおり多少の法的手当や、もっとしっかりした検討整理は必要ですが。というところで、イメージは作ったものの、もっと深堀しないといけない論点も続けて整理しました。


スライド2



このあたりまでくると、もうゴゴ個人だけでは無理ですね。それぞれの分野・現場で経験ある人の知見が必要です。

そんな折にちょうど、一連の記事をご覧になったとある国会議員の先生からお声がけいただいたので、できるようならそこをきっかけに各分野に知見ある人を集めてもらって、きっちり実現できる案までもっていきたいなと考えています。

署名活動で声を大きくするというのもイシューレイズの上では重要ですが、「ほら、こうしたら実現できるでしょ?」というところまで提案をきっちり詰め切って、逃げ場なくあるべき政策の実現をせまるというアプローチをやってみせたいという気持ちもありまして。
(この辺の話は、今回の件が落ち着いたらいずれ書こうと思います。)


とりあえず今回はここまで。