書くときには連発するというこれまた毎度のパターンで、またまたゴゴログ更新でございます。本日は、少子化対策として非婚化にどう対応するか?というハナシです。今回はかなり気合い入った記事!


近頃は「一億総活躍」ということで少子化対策もあらためてホットイシューになっているところ、そのネーミングや「希望出生率1.8」という考え方への違和感も多々聞かれるところですが、検討資料等を見るに、個人的には少子化の課題要因や解決への道筋(方向性)については結構スジがいいと思ってます。
 ・一億層活躍国民会議(第1回)事務局提出資料 

というか、上記資料における少子化背景の認識材料や課題整理は、昨年のゴゴログ記事「」で書いていたのと非常に共通する部分が多く、特に非婚化が少子化を引きおこしている大きな要因であることが示された点については、まだまだ「育児費用が高いから子供が生まれない、経済的サポートを!」みたいな情緒的なだけのバラマキ施策アイディアもよく語られる中、「なかなかやるやん?」という気持ちで眺めております。(ワイ何様ww)

そうなんですよ。問題は結婚する人が減ったからであって、「第一子から手厚い経済支援を」なんて大衆ウケしそうな政策を推し進めてたところで、カネが出るばかりで大して効果は出ませんよと。この手のアイディアを声高に叫ぶ人を見ると、「こいつアホやな」といつもいつもいつも思っております。スンマセン。

でもホント経済支援をするなら、ひとり親家庭で本当に育児に困っている家庭に集中投下するほうが少子化対策の効果はさておき、カネの使い方としては100万倍マシですわ。ショボい金額のこども手当とかホンマいらんので、ぜひとも困窮家庭の育児支援にカネを使っていただきたい。

・・・おっと、脱線してしもた。本日のテーマは、 だからといって「婚活支援」じゃねーだろ!というハナシでした。
 
非婚化が問題だとフォーカスがあたったのはいいものの、「結婚する人が減っている→だから婚活支援だ!」ってハナシが最近ちょいちょい見られます。しかし、おいちょっと待てや、それはさすがに短絡的すぎるやろ?。

例えて言えばビジネスで特定製品の売れ行きが落ちて来たら、なぜななのか背景・真因を探ってから打ち手を考えるのがアタリマエの話で、そこをすっとばしていきなり「販促プロモに予算ぶち込め!」とかどうなのよ?ってことですわ。(これはこれで結構ありそうな話で笑えないけど。。w)


ということで、そもそも非婚化ってどういう状況なんだろうと資料を探してみたら、こんなんありました。

  zuhyo01-00-20 (2)
内閣府HP(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html)より抜粋


これを見ると、いくつかの特徴を見て取ることができます。

・まず女性については昭和50年(1975年)~平成2年(1990年)の横這い期間を除き戦後一貫して緩やかに未婚率が上昇、ここ10年はそれがより加速。

・男性については、未婚率がだんだんと加速的に高まっており、特に昭和60年(1985年)あるいは平成2年(1990年)の以降は、ハイペースで率が高まっている。

・そして最後に、男性の未婚率はなぜか女性のほぼ倍。


これらの傾向から、以下の背景仮説が考えられます。

・女性は、社会進出の進展とともに未婚率が上がっている(まあアタリマエの話)。途中高度成長期~バブル崩壊までは未婚率上昇は抑えられていたのは、専業主婦として男性の収入に依存するのが経済合理的であったからか?バブル崩壊による専業主婦モデルの経済優位性低下と、1986年の均等法施行を背景に再度上昇傾向へ。

・男性は、大きくはバブル崩壊による経済安定性の低下(あるいは勝ち組・負け組の2極化)にともない、非婚化が進展。

・男性の未婚率が女性の倍ということは、裏を返せばかつてより「結婚が特定の男性にかたよっている」ことを示している(もし偏りがなければ、男女の数はほぼ同数なので未婚率もほぼ同じになるはず)。これは、自由恋愛主義の進展により一部の「モテ男」に結婚機会が集中し(結果的に人によっては複数回結婚)、裏側で離婚経験のある独身女性が増えている。子供がいる場合はシングルマザーに。


と、ちょい真面目モードになりすぎちゃいましたけど(データの読み解きはつい気合いが入る。。)、要約すると、つまるところは①女性の社会進出、②経済的に不安定な男性の増加、③自由恋愛主義の進展による男性の結婚機会の偏りが、非婚化の背景要因ではないか、ってことです。

ここいう背景を前提に考えれば、「だから婚活支援♡」みたいなユルい政策ではまったく歯がたたないでしょうな。といって、女性の社会進出を巻き戻すとか、自由恋愛主義に対抗して見合い婚を盛り上げよう、あるいは離婚を防止しようなんてアナクロなことをいくら考えても、時代の流れに逆らうことは多分ムリでしょう。

じゃあどうするか?ゴゴログ的には、
 ・結婚しても働き続けやすい労働環境の整備 ※夫婦別姓の容認も多少関係かな?
 ・共働きに対する男性側の理解協力促進(教育など)
 ・(結婚機会の偏りを前提に)シングルマザーであっても子どもを産み育てやすい社会・制度の構築
といった、ともすると自民党が割と苦手なリベラル系の政策を徹底してやっていく必要があると考えます。

ひとつひとつは特に目新しい話ではないですが、結局、社会や価値観は変わってるのに、それに対応したシアワセを支える仕組みづくりにキチンと取り組んできたか?これから真剣にやろうとしているか?と言えば、やはりそのあたりが遅れていることが、少子化の奥底に隠された真の社会課題に思えてきます。


あ、あともちろん、若年者の雇用対策や、一度フリーターになると正社員になれないなどの「就労機会格差」の解消などを通じて、「非モテ」男性(モテも結局は経済力の問題でもあったりするわけで)を極力つくらないという取り組みも大切ですよと。ここは社会の不安定性を招く問題にもつながりかねないので、結婚はしたけど全くモテではない「非モテ」の端くれとして、真にお願いしたいところであります。

というワケで、婚活支援とか税金使ってやらんでエエから。



※最後にめっちゃマニアックな注釈
「未婚」、「非婚」と用語が揺れていると気にされる方がいらっしゃるかもしれませんが、実態としては、「未だ結婚せず」というよりも、「そもそも結婚しない・できない」という現象だと考えているので、個人的に「~化」とトレンドを語る際には「非婚」を使い、一方で公表データなどは「未婚」が一般的ですし状態を語っているだけならそれでも違和感はないので、一応文脈に応じて使い分けております。ってか、こんなの気にする人いるのか?一応注釈まで。