昨日、ツイッターのタイムラインにこんなのが流れてきました。

ロジカルシンキング
https://twitter.com/partyhike/status/606377029265530881


これはなかなか本質をついた面白いネタだなあと思ったんですが、つまるところ人の意見なんてものは、根っこにある好き嫌いやら、何らかの価値観の上に理屈が乗っかってるだけ、と見ることができます。(おっさんとして、おっさんだけが悪いわけではないと擁護。。)


さて、「ロジカルシンキング」というスキル、デキる社会人を目指す人には必須のアイテムですよね。MECEやらロジックツリーやらそういうやつです。本屋のビジネス書のコーナーにいけば、たくさんこの類の説明本が並んでいます。

では、ロジカルシンキングを身に着けて、何をするか?いろんな場面での使い方がありますが、「人との議論に勝てるようになりたい」「他人を説得するための武器として身に着けたい」と考えている人も多いんじゃないですかね?


しかし、「ロジカルシンキングで他人を説得する」という考え方は、はっきり言って間違いです。 

むしろ逆に、相手のロジックの綻びに気づいたなら、そこを補って相手の意見を深めることに協力したほうがいいです。なぜか?そんなことしたら勝てる議論も勝てなくなるかもしれない? 


もし、ロジカルスキルの高い者同士でトコトン議論する機会に恵まれたならば、必ず最後は価値観の違いに行き着くことを経験をします。お互いのロジックに綻びはない、しかし価値観が違うという状況に達すると、それ以上議論のしようがありません。 

そうした状況になると、お互いにどちらか一方を取るしか仕方がない、と受け入れられるモードになります。

ここまで行けば、自分の意見と違う意見に結論が決まっても、結構納得できるものです。

「アイツの価値観はオレとは違う、でもアイツの価値観を出発点として取るならば、アイツの意見が結論になるのは当然だな」みたいな。
(もちろん、結果として相手の価値観と意見双方受け入れて考えが根本から変わることもあります。)

ロジカルシンキングを身に着けて相手と戦えば、その場の議論に勝てるようにはなるかもしれないけれど、それだと相手は自分がなぜその意見を出しているのかが消化されないままで、結論に対して不満が残ります。

しかし、相手を助けることにもそのスキルを使えば、結論に不満が残る可能性はかなり低くなります。しかも多くの場合、相手は(そして自分も)自分の意見の根っこにどんな価値観があるのかはっきり自覚しないまま理屈を立てている場合が多いので、根っこの価値観が明確になれば、それだけでもお互いすっきりしたりするわけです。

不満を残した結論と、お互いすっきりした結論と、どちらの方がそのあとのパフォーマンスが上がるかは言うまでもありませんよね。 

(ただ、なかなか論理的にかつケンカ寸前までトコトン議論できる機会ってなかなかないですよね。日本の教育に足りないのはまさにコレなんだよな。。) 


P.S.
ロジカルシンキングとは逆に、男でも、「それはイヤ/嫌いだから。」と言えるのも一種のスキルだと思います。確かに「攻撃力」はないものの、意表をつかれた相手の思考力を麻痺させる効果はあるかなと。(経験談w)

ま、その後の関係性は保証しませんが、時と場合によっては有効・・かもよ。