麻生大臣の会見録まとめ、7月分です。7月は、新興国経済の動きや中国のシャドーバンキングリスクなど、経済ウォッチャー的には興味深いであろう発言もあったのですが、そのあたりに興味ある方は会見録を直接ごらんいただいて、ここでは、麻生節の効いたやりとりを中心にご紹介します。ゴゴ的なイチオシは、英国キャサリン妃の男子出産についてのやりとりです。麻生さんにこの質問投げた記者さん、ある意味ツワモノだな。。。

ちなみに、7月分にはナチスに関する話はありません。こちらはつづけて別途、臨時版をまとめます。


(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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7月16日
問) G20の関係で、新興国の景気の減速は、一面にはアメリカの金融緩和策の縮小がもたらしているという指摘も新興国の一部を中心にあると思います。この辺の影響についてはどういう議論が交わされ、大臣としてはどういう見識で臨みたいとお考えですか。

答) 新興国はマスコミによればとは言いませんけど、新興国はついこの間まで金融を緩和することによってお金が流れ込んできて大変だと言ったのは、新興国なんじゃないの。その答えはどうしたんですか。今度は止めたら大変だと。いずれにしても大変なんじゃないの。そういういい加減な話なんじゃないんですかね。それはマスコミが書いている記事がいい加減なのか、本当にその人達がそう言っているのか、よく分かりませんね。(略)

問) 今日、東証と大証が統合して取引が始まりましたけれども、金融担当の大臣として、世界3位の規模にもなるわけですけれども、この市場に対する期待、あるいは受け止めというのはどのようにお考えかお聞かせください。

答) 少なくともシステムに齟齬を来して、「なかなかうまくいきませんでした。」というどこかの銀行みたいなみっともないことはなかったですね。あの銀行、まだやっているのかな。よう恥ずかしくないね。僕は、ああいうのは理解できないんだけど、そういったみっともないことはなかった。(中略)・・・そこそこうまくというか、予想通りにスタートして良かったなと思っています。


7月23日
問) キャサリン妃が男児を出産されまして世界中からのお祝いのコメントが出ております。麻生大臣の方からもコメントをいただきたいと思います。

答) おめでたいんじゃないの。おめでとうございました。それ以上特に言うことはありませんけどね。特にそれ以上、無事出産、良かったんじゃないんですかね。おめでとうございました以外にないです。 

問) 総理は(消費税増税の)判断の時期として10月頃ということをずっと、10月という発言を何度か国会でもしていますけれども、そこまで伸ばすよりも、そこは2次QEを踏まえて、民間もいろいろ今準備していますので、9月のできるだけ早い時期にしたらいいのかなというぐらいにお考えなんでしょうか。

答) 大体世の中上がるだろうという話が、法律でそうなっているわけですから、上がるだろうというのが何だかいろいろな人がいろいろなことを言ったりするから何となく、何がどうなっているんだ、よく分からない、マスコミが操作しているわけじゃないでしょうが、何となく世の中というのは何が起きているんだかよく分からないということになっているのではないの。(中略)・・・いろいろな方がいろいろなことを仰いますけれども、決まっているんだったらさっさと、きちんと決めた方が早いなと。こういうものは何となく、えっ上げないのという話になったりなんかしてから、いえいえやっぱり上げますなんていうのは具合が悪いだろうなと、私はそう思います。 

7月26日
問) 消費税の最終判断が2次QEの後だというのは先日来おっしゃっているんですが、この前の会見でサミットの前に方向性は出したいというお話をされていたんですけれども、それについて官房長官が否定的な考えを会見でおっしゃっています。大臣の現時点での考え方というのはどうなんでしょうか。

答) 何となくマスコミの書き方だからそうなっているとは言いませんけど、マスコミが流しているから勝手に世論が作られているというほどなじるつもりも非難するつもりもありませんが、何となく消費税が上がらないかもしれないんじゃないのなんていうような感じにとられかねないニュースが流れているような感じはします。それは極めて無責任なことになるんであって、期待だけ抱かせて後で大きな失望を与えるというようなことになるのは、私は余計なことだと思いますね。 (略)