先月に引き続き、麻生大臣の5月分記者会見録から、ハイライトをピックアップしました。5月は不発かなあと思いきや、後半に結構な麻生節で飛ばしてくれて、一安心しました。大臣、ありがとうございます。笑

ちなみに、下記28日分にある、GDP/GNIの話は、特に面白いネタではないんですが、役所時代に個人的に追いかけてたテーマそのものだったので、ゴゴの趣味でとりあげてます。ホント、こういう観点で、「海外からどうカネを稼ぐか」というニオイがする経済政策を考えて欲しいものです。

※過去の関連記事:国際収支から考える経済政策の方向性と財政の未来

(紹介するのは、あくまでもゴゴの独断でピックアップした一部分ですので、元の会見録を見たい方は、財務省のHPをご覧ください。)

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5月21日
記者問)・・昨日、経団連の会長が成長戦略に絡めて法人減税をやはりやってほしいということをお求めになったわけなんですけれども、これまた今後の課題になるかと思うんですが、大臣この辺についてはどうお考えでしょうか。

麻生大臣)・・法人税を払っておられる会社は何社ありますか。法人税を払っていない会社が法人税をまけろなんて言っても、あまりに説得力がないでしょう。法人税を払っている会社は何社ですかと言ったら、今、法人税を払っていない会社の方が多いんじゃないですかね。したがって景気対策というのを考えて、法人税というのを言われる場合でしたら、それなりのものを払っておられる状況になってからの話かなと思います。 


5月28日
記者問)・・先週の産業競争力会議で、東京都の猪瀬知事が、日本の金融マーケットの活性化に向けて標準時間を2時間早めるということを提案されましたけれども、大臣は、この提案について率直にどのように受け止められましたでしょうか。

麻生大臣)・・マーケットに合わせて何でみんなの時間も全部2時間早めないといけないのかと、社会部的にはそう思わなければおかしいんだけどなあ。そういう記事は出ないのかな。基本的に、あまり新聞は読まないから分からないけど、出ないのかな。マーケットに合わせてみんなの時間を全部2時間変えるということに関して。夏時間じゃないんでしょう。マーケットのためだけに合わせて、マーケットってそんなに大変なものかねと、あまり真剣に聞きませんでしたけれども、何となく、朝6時に散歩しても暗いのに、これで朝4時から散歩したら、徘徊老人と間違えられるのがオチだなという感じが、今の話を聞いて、今の冬、まだ暗いうちから歩くことを考えたら、あれより2時間早いのは、ちょっとどうかねと思いますけど。(中略)、今でも世界で一番早くマーケットが開いているんじゃないの、日本は確か。ニュージーランドとかオーストラリアとかは別にして、主要マーケットでいえば、一番早く日本は開いている計算ですから、それをさらに2時間早めないとマーケットが活性化しないということですかね。よく分からないね、ちょっと意味が。(以下略)


記者問)・・対外純資産の関係で、これだけ300兆近い対外純資産を日本が持っている中で、このリターンをどう高めるかというのは、日本の豊かさとか成長を維持するための重要なポイントでもあるかと思いますが、大臣この点についてはどのようにお考えでしょうか。

麻生大臣)・・GDP、グロス・ドメスティック・プロダクトという言葉に変わってGNI、グロス・ナショナル・インカムという言葉が、多分もっと主流になってくると言っているんですけれども、誰も言わないけど、そういう時代になっているんだと思うんです。特許とか配当とか金利とかそういったもので対外から、海外から入ってくるインカム、所得の多さが、物を売って稼ぐ貿易収支を上回るほど日本にとって金融が大きな存在になっているという自覚がないんじゃないんですかね、みんな。前からそう思っていましたけど、そういった時には誰も、何ですそれとか言われて終わりましたから。国際金融とかフローじゃなくてストックで物を考えるとか、そういった発想というのがだんだん出てくるんじゃないんですかね。


記者問)・・消費税に関してですけれども、大臣も総理も含めて基本的に景気が良くなったら上げるという話をされているんですが、その前段の景気が良くなったらという話があまり世間には広まっていない気がするんですけれども、それは政府の広報不足なのかメディアの力不足なのか、どういったことに影響があるのかということをお伺いできますでしょうか。

麻生大臣)・・メディアの力不足じゃなくて手抜きもありますから、そこのところをちょっと公平に言ってもらわないと。景気が良くなったらというのは、あの18条に長々いっぱい書いてありますけどね、条件が。あの18条を簡単に言えば、景気が良くなきゃ上げないと書いてあるんですよ、長い文章ですけど。(以下略)